紀行
2023年夏に向けて 〜 八王子芸妓衆と野口染物店の夏きもの <最終章>
2023年夏に向けて 〜 八王子芸妓衆と野口染物店の夏きものVol.5から続く・・・
日本橋「竺仙」の染物を手掛ける八王子「野口染物店」。
同じく八王子「八王子芸妓衆」。
そして我々「荒井呉服店」が2023年夏に向けて取り組んでいる伝統染色技法「長板中形」で染める夏きものの制作。
生地の表裏。ぴたりと柄を合わせる事で、藍と白のコントラストがいっそう明快に美しく映える「長板中形」。染め上がった反物を仕立て、2023年7月29日(土)いよいよお披露目となりました。
<パネルの写真は芸妓として駆け出しの頃の恵さん。お召しの着物は野口さんが手掛けたもので撮影は野口染物店にて。本企画はこの写真から始まった>
<思い出の写真と同じ場所同じ姿勢で撮影。感慨深い一枚>
<工房の前で。中々ない「染物の里帰り」の光景>
<実際に袖を通すことで柄の印象が一層引き立つ>
<お披露目会の会場「桑都テラス」にて。本企画の為に野口さんが手掛けた「長板中型」を纏った芸妓衆が並ぶ様が壮観>
<せっかくなので、と一曲披露頂く事に>
<踊る姿も美しい>
2022年の夏の終わりから始まった本企画もこのお披露目会で一先ずは完結。
同じ「八王子」という地域で伝統文化に携わる者同士で集まり、こうして一つの「物語」を作るという事、むしろ作れた事は携わる皆様の協力があってこそでした。
企画を始めるにあたり、こちらからの相談を快諾頂いた日本橋「竺仙」、そして忙しい中にも関わらず本企画に非常に前向きな姿勢でご参加頂いた「野口染物店」「八王子芸妓衆」に深い感謝を伝えると共に、この物語を最後までご覧頂いた皆様にも御礼申し上げます。
2023年7月29日
荒井呉服店
Photo&Text Ryusuke Ishige
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